「がんは、どれくらい身近な病気なの?」
ご自身やご家族ががんと診断されたとき、こうした疑問を持つ方も多いと思います。
今回は、国の統計をもとに、日本のがんの今を、できるだけわかりやすく紹介します。
※この記事は一般的な情報の紹介です。ご自身の治療やリハビリについては、必ず主治医・担当の医療スタッフにご相談ください。

ゆた
理学療法士・博士(医学)
大学病院で、がん専門領域のリハビリテーションを行っています
がんリハビリテーション(がんリハ)について、一緒に学んでいきましょう
この記事のポイント
- 日本では、2人に1人が一生のうちにがんになるとされています
- がんと診断される人も、がんで亡くなる人も、高齢化とともに増えています
- 一方で、治療の進歩により、がんと診断されたあとも長く暮らす人が増えています
がんは、どれくらい身近な病気?
- 日本では、一生のうちに2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなるとされています[1]
- 年齢が上がるほど、がんになる人は多くなります。とくに65歳以上の方に多い病気です
- 日本で多いがんには、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がんなどがあります
がんと診断される人・亡くなる人の数の変化
| 昔 | 最近 | |
|---|---|---|
| がんと診断された人の数 | 約21万人(1975年) | 約90万人(2015年) |
| がんで亡くなった人の数 | 約9万人(1958年) | 約38万人(2024年) |
(国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ)、厚生労働省人口動態統計)のデータをもとに作成)[2,3]
どちらも、40〜60年ほどで約4倍に増えています。大きな理由の一つは、日本の高齢化です。
がんと診断されたあとの「5年生存率」
「5年生存率」とは、がんと診断された人が5年後に生存している割合を、同じ年代の一般の人と比べて表した数字です。
- 1990年代のなかごろに診断された人:約53%
- 2010年ごろに診断された人:約64%
(国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(地域がん登録による5年相対生存率、全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011年生存率報告)のデータをもとに作成)[3]
治療の進歩によって、がんと診断されたあとも長く暮らす人が増えています。
ただし、生存率はがんの種類や進み具合によって大きく違います。ここでの数字は全体の平均で、一人ひとりの見通しを表すものではありません。ご自身のことは、担当の先生に聞いてみてください。

数字だけを見ると不安になるかもしれません。でも、「がんとともに暮らす人が増えている」ということでもあるんです。
だからこそ、リハビリが大切に
がんと診断されたあとも長く暮らす人が増えたことで、「治療を受けながら、どう毎日を過ごすか」が大切になっています。
がんのリハビリテーションは、
- 体力や筋力を保つ・取り戻す
- 身の回りのことを自分でできるようにする
- 仕事や趣味など、その人らしい生活を続ける
ことを目指して、運動や生活の工夫、心のサポートなどを行います。
治療中・治療後のどの時期にも、リハビリを受けられる場合があります。気になる方は、担当の先生に相談してみてください。
まとめ
- がんは、2人に1人がなる身近な病気です
- 治療の進歩で、がんと診断されたあとも長く暮らす人が増えています
- その暮らしを支えるために、がんのリハビリテーションが大切になっています

このブログでは、がんとともに暮らす方やご家族に役立つ情報を、これからもやさしくお届けしていきます。
※この記事は一般的な情報の紹介です。ご自身の治療やリハビリについては、必ず主治医・担当の医療スタッフにご相談ください。
▶ 医療従事者向けの詳しい解説はこちら:「日本のがんについて」
参考文献
- 厚生労働省. 第2回厚生労働省国立研究開発法人審議会高度専門医療研究評価部会(2015年8月4日)参考資料1「これからのがん医療と国立がん研究センターの役割」. Available from: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000099943.html
- 厚生労働省. 人口動態統計. Available from: https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html
- 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」. 集計表ダウンロード. Available from: https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html
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ゆた
理学療法士・博士(医学)
大学病院で、がん専門領域のリハビリテーションを行っています
がんリハビリテーション(がんリハ)について、一緒に学んでいきましょう

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